Archive for 2月, 2009

タックス・ヘイヴン

今回は重加算税から少し離れていきます。皆さん「タックス・ヘイヴン(Tax Haven)」という言葉をお聞きになったことはおありでしょうか。日本語に訳すと「租税回避地(そぜいかいひち)」と呼ばれます。租税回避地とは税金が免除される、もしくは著しく軽減される国・地域を指します。有名なところではケイマン諸島などが挙げられます。

このタックス・ヘイヴンを利用した租税回避が広く行われているのが現状です。また、こうしたタックス・ヘイヴンを使ったマネー・ローンダリング(Money laundering)も蔓延していると考えられています。重加算税では取り締まれないのが現状ですが、犯罪によって得られた不正な利益を一般市場でも使える「キレイな」お金に変えるマネロンは重大な犯罪です。こうした行為に対しては厳正な取り締まりが行われることを望んでやみません。

租税回避と節税、脱税という行為は、「税金負担を少なくする(又は逃れる)」という目的では同じです。しかし節税が、法律の枠内で適正な税負担にすることを目的とするのに対して、租税回避は脱法行為に近い行為です。脱税は言うまでもなく犯罪ですし、重加算税という重いペナルティが課されます。重加算税は「脱税」などの犯罪に対して課せられるペナルティとして存在していますが、重加算税では租税回避行為やマネロンといった犯罪行為の抑止効果はないように思います。

重加算税を学ぶことによって、税負担の大切さ、脱税が重大な犯罪行為であるという認識を持つ必要があるのではないでしょうか。重加算税に限らず、過少申告加算税や、利子税といった付帯税は正しい納税を推進するために設けられています。重加算税を勉強することで税金を知っていきましょう。